長所を活かしあうチームで仕事をすることで得られる仕事の面白さ。
チーム株式会社 太田 泰史です。
先月、映画の祭典である第91回目のアカデミー賞の授賞式が、アメリカのカリフォルニア州、ハリウッドで行われました。多くの作品がノミネートされる中、「グリーンブック」が作品賞を獲得しました。
また、作品賞のほかに助演男優賞や脚本賞など計3部門の賞を受賞しています。年に一度の映画の祭典、とても盛り上がったのではないでしょうか。
作品賞を受賞した「グリーンブック」は、黒人のジャズピアニストとイタリア系の白人運転手の2人が、黒人などの人種差別が色濃く残るアメリカ南部でのジャズコンサートツアーを成功させようと、性格や出身、背景が異なる2人の人間模様を現わしたヒューマンストーリーです。
この2人を見ていると、以前に新規事業の立上げ時に仕事をした、私のビジネスパートナーを思い出します。ビジネスパートナーである彼の性格は、私の性格と反対でとても自由奔放な性格、私と話が噛み合わないことは日常茶飯事でした。
しかし、私と彼には新規事業を成功させるという共通の目的がありました。
普段の会話が噛み合わない性格でも、お互いの長所を生かしながら仕事をしてできあがる成果物は、同じ長所を持つ者同士で創るよりも幅が広く、厚みがあり、大きなものとなりました。
ドイツを代表する文豪のゲーテは次の言葉を残しています。
自分一人で
石を持ち上げる気がなかったら、
二人でも持ち上がらない。
ゲーテ(1749-1832)
チームで仕事をする際、個々の能力が最大限発揮するには共通の目的やゴールが必須となります。共通の目的やゴールがあることで長所が生かされ、大きなレバレッジが効き、大きな成果を創れます。
アカデミー賞の作品賞を受賞した「グリーンブック」も、ジャズピアニストと運転手の2人がいたから、成し遂げられたものかもしれません。そして、私と私のビジネスパートナーも同様なことが言えると思います。
合う合わないにとらわれ過ぎず、得たい結果からどんな人と仕事をするかを考えてみると、今の仕事がより面白くなるのではないでしょうか。
チーム株式会社 代表取締役社長 太田泰史